退職する自衛官のみなさま我が社の経営理念は、「環境リサイクル事業を通して社会に貢献」「社員という人を育て、人を活かす」ですが、これは社長の「会社は社員と社会のために存在するもの」という思いからきています。我が社は、社員数百名に満たない規模的には小さな会社ですが、新入社員から管理職に至るまでの「能力開発体系図」を策定し、人材育成に力を入れているのは、このような経営理念を具現化しているからです。
我が社では毎年、自衛隊から採用させて頂き、現在十二名の自衛隊OBが現場の管理・監督者となり元気に活躍しています。入社した時から各種の研修やその後のレポート作成等で、多分、学生時代や自衛隊にいた時よりも勉強していると思いますが、日々大きく、強く成長していく姿を頼もしく感じております。過去5年間、会社がイヤになって辞めた人はおりません。
自衛隊より要請を受けて任期制隊員等のライフプラン集合研修で再就職に向けての心構えや企業が求める人間像・企業の厳しさについて講演をさせて頂いております。その中で「会社に入るということは、自衛隊とは異なる世界に入ることになる。仕事をしっかりこなし、その対価である給料を得るために知識や技能を修得しなければならない。そのためには勉強をしなければならない」ということを必ずお話してきました。
我が社の社長は、「社員を世間のどこでも通用する人間に育てたい」と言いますが、逆な言い方をすると、会社に入ったら勉強なんかはと思っていたら、世間のどこでも通用しない人間になってしまうということでもあります。 再就職は、大きく育つためのスタートラインです。あなたと共に挑戦しようという会社(パートナー)を発見して下さい。
健常型と介護型の2個施設、職員はパートを含み約120名、入居者も約120名の中堅のホームです。経営者のお考えで、まず「官」の考え方を徹底的に克服するため、営業担当を命ぜられました。入居時の一時金は数百万円から数千万円します。高級車数台分の価格ですから簡単に契約がとれるものでもありません。首都圏のお客様を対象に新聞・雑誌への広告掲載、電話営業、戸別訪問、見学や体験入居の案内など全てが初めてで、眠れぬ夜もありましたが、また新鮮でもありました。
その後、施設長としてホーム全般の管理・運営を担当しましたが、ホーム存立の基本は入居者の確保にあると実感したので、営業部長として、厳しいけれどとてもやりがいのある仕事に就かせてもらいました。
再就職に不安があって当然ですが、全く未知の仕事であっても決して恐れることはありません。自衛隊での経験で無駄なことはひとつもありません。硬い言葉で言えば、状況の特質を分析し、いくつかの行動方針をシミュレーションして実施案を挙げ、問題点と対策を考えつつ実行に移す、まさに自衛隊で教育している思考過程がそのまま適用できます。重要なのは知らない道に踏み出す勇気があるかどうかです。
営業部長として、営業活動とともに新人営業員の育成を担当しましたが、自衛隊における教育訓練の経験がとても役に立っています。自衛隊ほどシステム的に教育訓練をしている組織はそうはありません。自分の経験に自信を持ってよいと思います。再就職に当たっては、大きな企業への就職も良いですが、自ら求めて中小企業に進出して自分の力を試してみてはいかがですか。