一般財団法人自衛隊援護協会は、定年あるいは任期満了により退職される隊員の皆様が、より良い企業により良い条件での再就職が叶うよう各部隊援護担当者とともに、種々の就職援護を行っております。
是非とも私たち自衛隊援護協会を最大限活用し、再就職が達成されることを願ってやみません。
再就職ともなると、誰もが不安に陥るものです。しかしご心配は要りません。一般財団法人自衛隊援護協会では今までの経験に基づき、皆様の生活設計や職業適性及び再就職先等に関するご相談を最後まで無料でお受けいたしております。
一般財団法人自衛隊援護協会の発行する図書では、自衛官の立場に立った一般社会への適応方法や、自衛官ならではの経験を生かした就職活動の方法を詳しく解説しています。サンプルをご覧になり是非、再就職活動にお役立てください。
就職を目指しているのは自衛官だけではありません。世の中のライバルに差をつけるためにも、通信教育講座でスキルアップを図りましょう。自衛官のみなさま限定の提携価格となっておりますのでリーズナブルに資格取得が目指せます。
弊社は1947年(昭和22年)、元海軍の技術者が集まり広島県呉市で創業しました。旧軍の弾薬を安全化し、得られた金属や爆薬を再利用することで、戦後の復興に貢献したのが始まりです。その後、火薬類の製造を基幹とした化学工業事業に発展し、今年創立76周年を迎えます。現在は、防衛用火工品、宇宙ロケット用火工品、産業火薬、医薬品原薬等にも技術を応用しています。広島県江田島市と群馬県高崎市に工場があり、地域社会と調和しながら、日本の発展に貢献するため他社にはない製品を製造しています。従業員は469名で、そのうち元自衛官が34名(陸上14名、海上20名)在籍しています。
弊社は爆薬という危険なものを扱うことから「安全は全てに優先する」という理念のもと、安全管理を徹底しています。そのため、従業員には「ルール・規律を守ること」を求めています。自衛隊を退官された方は、長年の厳しい教育訓練を経て、優れた技能を身に着けられ、合わせて規律・責任感、実行力、チームワークという資質にも長けているため、様々な職種で即戦力として活躍いただいています。
主な職務は、次の様なものです。①製品の品質保証のための実射試験時の統率(射撃隊長) ②危険物を含む製品等の工場内運搬 ③工場の警備、入退場管理(守衛) ④社用車の運転ならびに管理 ⑤製品出荷、従業員送迎のための自社フェリーの操船、管理。
いずれも生産や納入に欠かせない大切な仕事です。製造現場と違い、勤務時間が規則的でない場合がありますが、なるべく無理がないようバックアップ体制をとり、調整しています。
実射試験では、一~二週間ほど自衛隊演習場へ出張し、製品の管理や運搬、射撃補助を行います。気候が厳しい時期もありますが、ある方から『規格に適合した信頼できる製品を部隊に届けられるので、大変やりがいの有る仕事です。』と言っていただきました。自衛隊で活躍された方にとって、防衛火工品の製造を主要事業とする弊社で勤務することが喜びになっていることを知り、大変うれしく思いました。
火薬類を扱う工場のため、守衛業務は24時間体制で行っています。警戒を続けるのと同時に、工場の玄関としてお客様や業者の方、従業員に対して、明るく丁寧に接する姿に、いつも感心させられます。
これらの職務のほか、今後は製造現場でも任期制自衛官を修了された方等の採用を進めたいと考えています。
就職された方の中には、社内のゴルフコンペや駅伝チームに参加する方もいて、プライベートも含め会社の一員として過ごしていただけていると思います。後輩隊員に、就職先として弊社を推薦してくれる方もあり、有難く思います。
定年退職後の選択肢として当社に興味を持たれた方は、自衛隊援護協会広島支部、退職自衛官広島無料職業紹介所を通じて当社総務管理部へ連絡いただければ、詳しい業務内容をご説明します。
是非、今後も中国化薬にお力添えをお願いします。
弊社は、1979年に百五銀行の子会社として津市に設立されました。従業員192名のうち、定年退官された元自衛官が72名(陸上53名、海上3名、航空16名)在籍しており、83名の百五銀行出身者と共に弊社の基幹業務を担ってもらっています。
主たる事業は「貴重品運搬警備業務」です。本社と三重県内の7つの支社を拠点として百五銀行の本支店やグループ企業を結び、金庫付きの特殊車両で現金や重要書類を輸送しています。また、その他商業施設等の日々の売上金の集金やATMへの現金装填などの業務も行っています。いわば、百五銀行や商業施設等の日常を裏方で支える「インフラ企業」のような役割を担っているということです。インフラ企業というのは、「何事も無く一日の業務を終えること」が求められますが、それは、「不測の事態が起きても迅速かつ臨機応変に現場でリカバリーしないといけない」ということでもあります。
私は常々「有事の時にこそ企業の底力が試される」と言っていますが、元自衛官の方々は、何か想定外の事が起きるとアドレナリンが出るタイプが多いようで、機転の利いた現場での対応力は実に頼もしく、弊社が最も大切にしている「安全かつ安定した運行」に貢献してもらっています。
昨年、陸上自衛隊久居駐屯地で、「企業が求める人材や、企業の実情について」というテーマでお話しする機会をいただきました。その中で、弊社が求める人材は、「ルール・規律が守れる人」「組織で仕事ができる人」「責任感がある人」そして何よりも「心身共に健康な人」とお伝えしました。これらは自衛隊で求められる基本的な資質と同じではないでしょうか?
そういう意味で、「定年退官」まで勤め上げられた自衛官の方は、企業が求める人材の基本的な資質を、既に高いレベルで備えていらっしゃるということです。加えて、弊社の業務では、警戒や事故防止といった観点が大切なので、自衛隊で培われた危機対応力も大いに活かしていただけます。
なお、「警備輸送業務」に就くためには国家資格を取得する必要がありますが、入社すれば、元自衛官の先輩達が指導員になって、資格取得に向けて全面的にサポートしてくれます。訓練では、警戒杖の使い方、周囲を警戒しながらのトランクの積卸し、救命措置、筆記試験対策などを丁寧に指導してもらいます。元自衛官の方はこのような実技指導も上手く、確実に合格に導いてくれます。
弊社が退職自衛官の方々をコンスタントに採用しているのは以上のような理由からです。
昨年2月にロシアがウクライナに侵攻してからというもの、「国を守るということがいかに過酷なことか」思い知らされ、改めて自衛隊の存在の大きさを感じています。弊社は「予備自衛官協力事業所」として多くの方が訓練に参加されていますが、その意義についても再認識させられました。
弊社としては、これからも、国防に多大な貢献をされた退職自衛官の安定採用を通じて、自衛隊で長年にわたり培われた能力を発揮できる、「働き甲斐」のある職場づくりに取り組んで参ります。
皆様こんにちは。
私は昭和63年3月、陸上自衛隊幹部候補生学校に 一般幹部候補生として入隊し、普通科隊員として32年間陸上自衛隊でお世話になりました。
自衛隊での勤務を通じ大変有意義な経験をさせていただき、その経験で学んだことは今の仕事の礎となっております。
自衛隊勤務の殆どは共通職域での勤務でしたが、特に援護の仕事を総監部と地方協力本部で通算約4年半勤務させていただけたことは、再就職に向けて貴重な経験となりました。
令和2年10月に定年退官となり再就職にあたりましては、自衛隊援護協会東京支部の皆様、そして援護で勤務した同僚の皆様には大変お世話になりました。
お世話になったお礼と恩返しもありますが、これから定年退官を迎える後輩の皆様に何か少しでもお役に立てればと思い、今回の記事投稿に協力させていただくことと致しました。
私の再就職先は、MS&ADインターリスク総研株式会社という会社で、各種リスクマネジメントをコンサルタントしている会社です。
その中で私が所属している部署は、自動車を主体とした交通安全に関するコンサルタント等を行っており、私は安全運転セミナーや運転適性診断等を通じ、お客様の交通事故防止のお手伝いをしております。
弊社には自衛隊出身者が私を含め10名勤務しており、そのうち9名が同じ部署に在籍し勤務しております。
私が定年退官した年は新型コロナウィルスが発生しコロナ禍で定年退官し再就職致しました。初出社の日には在宅勤務とセミナーなどで半数以上の社員は不在で、自衛隊出身の方は一人もいない状況でありとても寂しく不安の日々を過ごしたことを思い出します。
さて皆さんは、定年まで残りあとどれくらいあるのでしょうか?
まだまだ時間があると感じている方。定年まで残り少ないと感じている方。定年退職後の進路について方向性を考えている方。なんとなくこの方向性かなと考えている方。まだまだ全く考えられない方等々ひとりひとり感じ方は様々であると思います。
再就職に関してはひとりひとり条件や状況が異なるということです。
一年前に各地本で再就職に向けた面談を受けてから「やばい」と思われる方々が多いのではないでしょうか?
正直、私自身も定年1年くらい前までどのような仕事に就いたらよいのか?自分は何ができるのだろうか?といった不安を感じていたことは事実です。資格があった方が良いと思い、いくつかチャレンジしましたが結局取得できずに終わっております。
前述しました通り、私は援護業務に携わらせていただきましたので就職のために必要な情報を得られる恵まれた環境にありました。しかし多くの皆様はそのような環境にはございません。ではどうしたら良いのか?
もしかすると「総監部や地本の援護担当者、援護協会の担当者が良い就職先を持ってくるだろう。」「何とかしてくれるだろう。」と思っている方もいるのではないでしょうか?
再就職は自分自身のことなのです。そして援護室には再就職に関する情報があるのです。ですから待ちの姿勢ではなく積極的に行動していただきたいと思います。
援護担当者から自分のことを客観的に見ていただいてアドバイスをいただく。自分では気付かない仕事も見えてきて幅が広がると思います。また援護担当者に顔を覚えていただくことも大切なことだと思います。
求人票をいろいろ見比べることにより多くの情報を得ることも大切だと思います。その中から興味のあるものがあれば、詳細を確認していけばよいのではないでしょうか。
実際に見聞きすること、体験することは大変参考になります。気付きを得られると思います。
インターネットの求人サイト、ハローワークと援護の求人情報を比較することも再就職先を選択するために大変参考となると思います。
いろいろと述べましたが、皆様には何か一つでも参考となるものがありましたら幸いだと思います。
再就職を希望される方は、早めに行動を開始され情報を得ることが大切であると思います。
必要な資格については、入社前に取得しておくべきものや入社後に取得が可能なものがあります。そして、資格取得にかかった費用は経費として入社後請求すると戻ってくるものもあります。私も入社後、運行管理者(運送・旅客)の資格を取得し会社へ経費申請し戻ってまいりました。
再就職されましたら当面の間は、これまでの自衛隊の経歴にとらわれることなく新入社員として勤務されることを最後に付け加え終わりとさせていただきます。
皆様のご検討をお祈りいたします。
私は、昭和57年3月に海上自衛隊に入隊し、39年余りを海上自衛官として勤務し、令和3年12月に阪神基地隊本部勤務を最後に定年退官しました。その後は、学校法人加計学園 岡山理科大学庶務部庶務課で勤務しております。職務内容は、総務的な事務作業のほか、施設管理業務など多岐にわたります。
学校法人加計学園は、岡山理科大学のほか、倉敷芸術科学大学、千葉科学大学、岡山理科大学附属高等学校など9つの設置校を持つ学園です。
岡山理科大学は、1964年に岡山市北区に創設された、中国・四国地区の私立大学で最大の収容定員を擁する理工系総合大学であり、常に時代を先取りし、社会の要請に応えることを旨とする経営方針と、学生と教員とが共に学ぶ学風のもと、創造的で実践的な力を培うことを旨とした教育を行っています。
私が所属する庶務部庶務課では、各種調査、申請用の資料作成、ファイリングなどの他に、郵便物の送受業務、消耗品の発注や備品管理、施設・車両保守管理など、広範多岐にわたる業務を行っています。業務量は多いですが、少数精鋭のスタッフは誠実で前向きな姿勢で勤務しており、私は少しでも戦力になれるよう努力しているところです。
退職の日が近づいている皆さんは、ようやくゴールにたどり着く喜びや感慨、再就職の不安を感じて過ごしておられると思います。再就職が成功するためには、しっかりとした準備が肝心だと言われますが、私もそれを痛感しました。
私の退官の時期は、新型コロナウィルスの蔓延による様々な制限に加え、定年が1年延長されるなど、良い時期とは言えませんでした。また、一般的に都市部での求人数は比較的多いものの、地方では求人の絶対数が少なく、希望通りの仕事に巡り合うことは困難です。郷里や遠方で再就職する場合は特に、地域の援護担当官との連絡を密にし、職種、収入、勤務地の希望などをしっかりすり合わせて、ここぞという好機を掴むことが大切だと感じました。
個人的な感想ですが、再就職については、希望する仕事に出会い、かつその企業等に採用していただけるかどうかは、「運」に因るところが大きいと思います。誕生日が退職日というタイミングで、希望する地域で、希望する給与額で、運よく希望する職種の求人があり、そこに採用されることは、ご縁であり僥倖なのです。職種、収入、勤務地の重要度と優先順位のバランスをしっかり確立し、実際の求人情報などについて援護担当官と相談する期間は、長ければ長いほど良いといえます。準備期間を十分に確保するためには、早めに行動を起こすことが大切です。
大学事務職員となった現在と、現役時代の職場環境を比較すると、言葉遣いや習慣に差異はありますが、仕事に対する責任感や熱意は、民間も自衛官も差はないように感じています。また、自衛隊では良くも悪くも人間関係が濃密で、身上把握の名の下に人との距離がとても近かったものですが、一般社会ではそのようなことはなく、プライバシー保護と自己責任が求められます。
実業務としては、組織編制、教職員の名前に役職、広大な敷地にある建物の名称、事務室、研究室や講義室のある場所などの、基本的理解として覚えるべきことがとても多く、自分の物覚えの悪さに肩を落とす事もあります。ですが、有難いことに元自衛官の心と体には、協調性や規律遵守、自己犠牲の精神、根性などが染みついています。それらは長年の自衛隊人生で得た無形の財産であり、新しい職場で必ず自分を助けてくれます。自衛隊での立場や階級は新しい職場では何の役にも立ちません。ゼロからのスタート、自分以外は皆上司先輩のつもりで教えを乞うという気持ちでいることが大切です。
再就職は「運」に因るところ大、と申しましたが、援護担当官のご尽力に因るところもまた大きなものがあります。私は、上司の配慮を得て、退職日1年前には援護担当官と最初の面談を行うことができ、以後メールや電話等で相談をすることができました。コロナ禍での県外移動自粛により地本に出向くことが制限され、求人についても、希望に沿ったものが見つかるまでは不安な時期もありましたが、私がお世話になった岡山地本の援護担当官には調整のために東奔西走のご尽力をいただき、退職日の5か月前には内定を頂くことができ、退職までの日々を不安なく過ごすことができました。
現在の職場では、良き上司先輩に恵まれて楽しくやりがいを感じながら毎日を送っています。一年前の自分は不安でいっぱいでしたが、案ずるより産むが易しです。人事を尽くせば=早めの準備ができれば、きっと良縁があるでしょう。
ご健闘をお祈りいたします。